シューキャク・マンの集客日記

宇都宮でスポーツクラブを運営している社長/2017.2月号月刊ツイン好評連載中

『月刊ツイン』2017年2月号表紙
シューキャク・マンのツインTalk vol.6
キーマンから学ぶ生き方、働き方
月刊ツインにて好評連載中!!
毎月、さまざまなジャンルのプロフェッショナルや社長をお迎えして
働き方や生き方を誌面上でうかがっていきます。
ナビゲーターは、シューキャク・マン株式会社代表取締役の浜畑です。
株式会社ビッグツリー 代表取締役社長 里村佳行
株式会社ビッグツリー
宇都宮市桜5-2-5
代表取締役社長 里村佳行
<Data>
■出身地…北九州市 ■身長…164cm ■体重…57kg ■平均睡眠時間…5~6時間 ■平均起床時刻…7時 ■趣味…スポーツ観戦・映画鑑賞 ■今まで訪れた国…10ヵ国以上 ■好きな本…「田中角栄100の名言」宝島編集部編 ■家族…妻・長女・次女・長男 ■好きな場所…那須 ■好きな食べ物…寿司・刺身・日本酒 ■座右の銘…初心忘れるべからず・思い立ったが吉日 ■尊敬する人…孫正義 ■今日の財布の中身…20,000円

たった一人で起業したスポーツクラブ

浜畑御社の創業はいつでしょうか。

里村弊社は平成5年、スポーツクラブを運営する「株式会社ビッグツリー」としてここ宇都宮に誕生いたしました。当初、一緒に起業する仲間はおらず、旗揚げから1年近くは一人でやっていたんですよ。

浜畑たったお一人で、ですか。それはすごいですね。ところで社長はなぜ、スポーツクラブを作ろうと思ったのですか?

里村私はもともと、東京で長く広告代理店の仕事に従事していました。宇都宮にやって来たのは平成元年です。当時はバブル期で、ここ宇都宮でもマンションや賃貸オフィスビルが数多く建てられていたような時代です。すでに起業を考えていましたが、たとえばテナントビルを作ってその家賃収入を得るだけでは何か物足りない。そこでそもそも宇都宮とはどういう街なのか、どういったものが求められているのか、地元の新聞社やテレビ、ラジオ局などのマスコミにヒアリングをしたんです。そこから出てくる話を参考にしながら考えたのが、結局「何が人にとって大切なことなのか」ということ。そしてその答えが「健康」でした。

浜畑それがスポーツクラブという事業立ち上げのきっかけになったわけですね。

里村私は広告営業時代に、クレジットカード会社のDMや冊子の編集なども手掛けておりまして、当時東京・青山に1号店をオープンさせた「エグザス」に取材に行ったことがあります。それはそれはおしゃれでトレンドの先端を行くスポーツクラブでした。そんな状況を目の当たりにして、「健康増進や維持に貢献できるスポーツクラブ運営は、社会的にもとても良い事業だな」という感想を持ったのです。そして、実際に自分でそれを立ち上げる意志が固まった時点で、スポーツクラブ経営のためのノウハウを伝授していただくようお願いするために、「株式会社ピープル(ユナイテッドスポーツ エグザス)」の本社に出向き、当時の開発部長に「ぜひとも宇都宮でスポーツクラブをやりたい!」という熱い想いを訴えました。

浜畑先方の反応はいかがでしたか?

里村最初は疑心暗鬼でしたよ(笑)。ですが、「とにかく話だけでも聞いて欲しい」と懇願し続けた結果、宇都宮に来て予定地などの視察をしてもらうことになりました。

浜畑その熱意が相手の心を動かしたんですね。

里村その後、マーケティングリサーチを開始し、(株)ピープルとの折衝と並行して土地の譲渡・取得などを進め、晴れて同社とのフランチャイズ契約を締結することができました。

株式会社ビッグツリー里村/シューキャク・マン代表浜畑

人間力の高いスタッフが競争力に

浜畑この仕事をされる上で、何かご苦労はありましたか。

里村このようなスポーツジムを新しくスタートさせるとそれなりに注目され、会員さまは集まりますがそれをいかに維持していくかが大変ですね。スポーツジムでのトレーニングというものは単に「効果」だけでなく「楽しさ」も求められます。それにはマシンの性能や新しさもさることながら、会員さまとインストラクターをはじめとする従業員とのふれあいやコミュニケーションが非常に大切です。そのために気づきや気配りができるスタッフの養成が必須で、そういった人材の力が競争力に直結する。だからこそ、私は人間力やコミュニケーション能力の高いスタッフを揃えることに力を入れてきました。

浜畑里村社長にとって理想的なスポーツクラブ運営を続けていくための人材教育はどのようにされているのでしょうか。

里村スタッフ全員がステップアップを目指すための研修は常に実施しています。また、弊社には「はつらつとした笑顔」「元気なあいさつ」「やさしい心配り」という3つのモットーがありますが、その徹底もはかっています。私たち中堅のスポーツクラブが集まって「クォリティクラブネットワーク」という業界の団体を作っていますが、それぞれの支配人の合宿を宇都宮で実施した際には、私たちのクラブのもてなしの素晴らしさが評価されたりもしたんですよ。

浜畑こちらにうかがって私自身もスタッフの皆さんが3つのモットーを実践されているのを実感いたしました。

里村私はそのような人材力こそが当クラブの強みだと思っています。そしてそれは、スタッフ同士で意識し、築き上げているものなのです。

健康寿命の延伸で社会貢献を

浜畑会員数と平均年齢を教えてください。

里村会員は1万人以上で、平均年齢は約49歳ですね。最高齢は92歳の方がいらっしゃいます。最近では自身の健康に対する意識の高いシニア世代が増えていて、皆さんここで生き生きと体を動かしていますよ。

浜畑そうなると幅広い年代に対応するべく、スタッフの高いホスピタリティ能力がますます必要ですね。

里村はい。マシンは冷たく語りかけてはくれませんが、人は温かい。マシンとあらゆる世代の会員さまの間に「おもてなし」の気持ちを持つスタッフが介在してこそ、そのクラブは楽しく健康維持でき、なおかつ有意義なコミュニティとなるのです。

浜畑今後のヴィジョンをお聞かせください。

里村私はこの仕事を通じて健康寿命を延ばすことこそ、最大の社会貢献だと思っています。今後は小さなエリアに少しずつ店舗を展開させ、健康やスポーツの楽しさ、大切さを広めていきたいですね。

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